西東京で葬儀を行うシチュエーション
西東京で葬儀を行うといっても、シチュエーションは様々でしょう。先祖代々西東京で生活してきたという生粋の江戸っ子であれば、これは別にどうということもなく、地元に菩提寺があって普通に西東京で葬儀を執り行うことになろうかと思います。問題は西東京以外の他府県から流入して来て、現在西東京で暮らしているという人。つまり田舎が別にあって、それとは別に生活拠点が西東京にあるという場合です。
海外へ渡航する場合、旅券申請や入国許可申請に関して、必ず問われるのが「宗教」です。日本人、特に現代日本人はこの宗教に関する想いというものが、どうも諸外国に比べて希薄なせいか、つい平気で「無宗教」などと称してしまいがちですが、これは諸外国においては「ありえないこと」「許すまじきこと」に違いありません。仕方なく皆さん適当に「仏教徒」などと書くのでしょうが、さて自分が葬儀を執り行う段になってあわててしまうのです。特に他府県から移住して西東京で葬儀を執り行うという場合などなおさらです。
一口に仏教と申しましても、これは実に様々な宗派が存在します。なまじ我が国には「信教の自由」というものが保障されているため、かえって普段は意識に上りませんが、各宗派ごとに、冠婚葬祭のきまりというものが厳密に定まっています。西東京で葬儀を行う場合、身近にそうした知識に通じた年長者がおりませんと、これはこまったことになってしまうでしょう。
田舎にちゃんと菩提寺があって、いずれはそちらの先祖代々の墓所におさめるという場合であっても、とりあえず死亡診断書と火葬許可証はこちらで申請し、西東京で葬儀を行うというのが普通でしょうし、わざわざ仏様を郷里に運んで荼毘にふすということは、現代日本ではまずあり得ません。そうなるとどうしても問題になってくるのが、わが家の宗派に見合った葬儀の段取りがきちんと執り行われるかどうかという問題です。あなたが喪主であるなら、これは重大な責任となってあなたの肩にのしかかってくるのです。
これが先祖代々西東京に住んでいて、近所のおじさんやおばさんにたずねればいつでも必要な知識が得られるというのであれば、西東京で葬儀を行うのもたやすいことです。しかしながら、現代の西東京に居住するほとんどの人が、もうすでにそういう人たちではなくなっているのです。戦後における檀家制度の崩壊と、核家族化、高齢化の促進が、こうした事情に拍車をかけています。先祖供養もまともにできない世代が、すでに大多数を占めているというのが現代の日本、現代の西東京の実態ではないでしょうか。
西東京で葬儀の参考情報 → やまと葬祭